レッスンにソルフェージュを…
山田です。
学生を卒業してすぐに講師になったわけではないので、最近やっと一年以上続けていただいてる生徒さんができました!
続けてもらった生徒さんが変わっていくのを見るのは、やりがいも感じますし、先生としての自信にも繋がります!いつもありがとう!!
私のレッスンは基本、生徒さんのやりたい曲や内容を伺いながら進めることが多いのですが、いろいろやって最後に基礎練に繋がることが多い気がします。
ところで私は学生時代、数学の応用問題が苦手でした💦
暗記ものは得意だったので、公式をただ使うだけの基礎問題はあまり考えなくてもできたのですが、応用問題ではその覚えた公式を考えて使わなければなりません。
そのやり方が下手で、苦手だったのです…。
そんなことを思い出しながらレッスンをしていて思ったのです。
基礎練習→曲にしっかり応用するもっと効率的な方法はないものかと…
例えば音が細かったらロングトーンをして音を研究するだとか、タンギングが苦手だったらゆっくりからだんだんテンポを上げて練習してみるだとか…
基礎練習って本来、曲を演奏するための技術面の練習で、先ほどの数学の話でいったら“公式を覚えて基礎問題を解く”部分にあたると思うんです。
そうやってせっかく習得したのに、曲(応用問題)で使えなければそれまでの練習時間が報われない…!
ちなみに現在の私自身の練習の手順は…
①できない部分を取り出して、できない理由を把握
↓
②技術別に分解
↓
③すぐできるようになりそうだったら譜面の音を使い、ゆっくりのテンポから練習。
なかなかできなかったら、出しやすい音などで譜面を単純化して練習してから譜面に戻る。
↓
④もっと根本的な、吹き方などの問題だったら、出しやすい音で音を出す練習から始める。
ざっとこんな流れでしょうか…。
難しいところは、フレーズが繋がらなければ楽譜の音で練習しますが、技術そのものができない場合はどんどんシンプルな形し、その状態で練習してから楽譜の音での練習に繋げています。
レッスンでも自分の練習パターンを応用して行っているので、だいたい似たような進め方をしています。
まー自分のやり方が万人に合うとは限らないのですが💦
そして練習中に必ず発動しているのが、ソルフェージュ能力です。
最近思うのは、楽器そのものの吹き方指導に加え、ソルフェージュについての教えをもっとレッスン中にわかりやすく組み込めないか…ということです。
ソルフェージュとは、音楽の基礎的な訓練全般を指して言う総称のようなものです。
読譜能力やリズム感など、上げたら結構細かくいろいろあるのですが…このソルフェージュ力があると、練習が楽になったり一曲を仕上げるまでの時間が大幅に短縮できたりします!
勉強法についても、その内記事にできればと思います。
そしてソルフェージュができるようになれば、基礎→応用の導線がよりスムーズに繋がる気がしています。
ちょっと今回は答えの出ないボンヤリした内容になってしまいました…ごめんなさい!
要するに、練習時間の確保がなかなかできない…という方にこそ、ソルフェージュの力をぜひ身につけて欲しいのです!
できれば緊張したくないんですが
山田です。
緊張…できることなら避けたい感情です。
どうにも避けることができない場面もあるわけで…。
そんな時の考え方のヒントになれば、という話です↓
ニュートラルという言葉を聞いたことはありますか?
車のギアとか連想するかもしれませんが…
では、自分にとってのニュートラルな状態を意識したことはありますか?
例えば…ちょっと失敗したりしたら凹むし、嬉しいことがあれば気分も上がりますよね。
悪いプレッシャーがかかるとドキドキしますし…。
それらの感情が特に無い、又は気分が左右されるほど強い影響が無い状態がニュートラルな状態の自分です!
ちなみに『ニュートラル』=『中立・中間』と訳されます。
この状態、自分自身にとっての基本モードなんです。
常に戦闘モードだったり、逆にいつもお休みモードだと疲れちゃいますよね💦
基本の中立な状態と他の感情は自由に行き来ができると考えるといかがでしょうか?
喜び
↕️
楽 ┏━━┓ 怒
し↔️┃中立┃↔️り
み ┗━━┛
↕️
哀しみ
↑表してみましたが…
中立にすぐ戻って来られたら、少し気持ちも楽になるのではと思います。
ただ、どうしたって緊張するものはするのです!
哀しいときは哀しいし、楽しいときは楽しいのです!
なので、それはそれとして受け入れてしまいましょう。
本番前に緊張でガクブルしてたっていいじゃない!!
私はこれを意識してから、よっぽどのことが無い限り、感情面のコントロールが以前より楽になりました。
どんなに強くどっしりと構えていても、その心が折れない保証はないのです。
むしろしょっちゅうバキバキ折れていた方が、一回のダメージは案外小さかったりします。
受け入れてしまうと、ちょっとだけ冷静になれるんです。
そうなったら、苦手な部分を練習するなり、『自分は大丈夫だ!』とひたすら唱えるなり、とりあえず思いつく対処法を実践するんです!
心と体は思ってる以上に繋がっていて…
どっちか片方がおかしくなると、必ずもう片方にも影響が出ます。
緊張で手足が震えてしまうのも、そういうことです。
緊張してもうダメだーと思ったら、そんな自分をちょっとだけでも受け入れてあげてください!
最近ちょっと慣れてきた即興セッション
山田です。
今年に入ってから時々、即興セッションに参加しています。
即興…またはインプロヴィゼーションを略してインプロと呼んだりしますが、私の感覚では『自分の内側にあるものをそのまま表現する行為』だと思っています。
演奏するとどんな感じになるのかというと…
例えばこんな感じです↓
Eric Echampard | Jacques Di Donato | Camel Zekri - YouTube
ちなみにダンスや演劇にもインプロという表現方法があって、音楽も合わせてそれらは繋がっています。
クラシック音楽を勉強してきた身としては、楽譜というルールが無いこの分野がとても新鮮で…
まんまとこの世界にはまってしまい、いそいそとセッションに出掛けるまでになってしまいました!
何度かセッション参加させてもらい、そしていろんなアーティストさんの演奏を聴いて、最近ようやくセッションやインプロそのものに慣れてきた感触があります。
始めたての頃は右も左もわからず所謂“ただの音出し”状態でしたが、まず起こった変化として、以前より周りの音に敏感になりました。
生活音やら街中の音やら…とにかく気になる!
しばらくは一人家でモサモサ吹いていただけだったので、自分の中から出てこないならば…と、そういった音を楽器で表現してみようという事をやっていました。
その後、即興演奏の活動をされている方と偶然知り合うことができ、ライブハウスやバーのような所でセッションにお邪魔するようになってからは一気に世界が広がりました!
ソロとは違いセッションだと相手がいるので、相手の出方を受けて反応したり逆にこちらから仕掛けたり…と自分の発信の幅が格段に増え、演奏の間の取り方を感じられるようになってきたのです。
そしてその感覚が、楽譜のあるクラシックの演奏にもしっかりと還元されています!
表現の幅が広がったこと、楽器と自分の一体感が増して技術的な壁に対する抵抗感が薄れたことは、とても大きな収穫でした。
私の理想『歌うように演奏する』に一歩近づけた気がする…
そしてこれが約半年間の成果です↓
即興は正解も無ければルールも無く、語弊を恐れず言うならば360度全方位どこでも好きな方向に行ける可能性のある自由な表現方法です!
また、自分の分野の習熟度に関わらず挑戦できるものでもあると思います。
ステップアップの足掛かりに、始めてみてはいかがでしょうか!
新品楽器の育て方
山田です。
かなり前に楽器が欲しい記事を書きましたが…
実は昨年、無事2018年の目標を達成してまして!!!
10数年ぶりに新品で楽器を購入してから、半年以上が経ちましたー!
そして現在…夏!真夏!!
暑い……しんどい………
というのも、前回購入した時は地元青森でだったので、暑さ・湿度共に現在の関東の家ほど苦労した記憶が無い…
グリーンラインとなるとまた話は変わってくるのですが、一本の木から作られた楽器の場合、バリバリ演奏できるようにする為には、購入後ある程度慣らす期間が必要なのです。
◎あくまでも私の場合…
①最初の1ヶ月ほどは、数日おきにお休みを挟みつつ1日5分だけ吹く。
②2ヶ月目以降は様子を見つつ1日5~10分、できるだけ毎日吹く。
③1年ほど経って、安定してきたら徐々に吹く時間を長くする。
ざっくりこのような目安でやっています↑
はい、かなりの慎重派です。
ポイントは、バレル(樽)と上管のジョイント(接合部分)がキツくなったら止めることです。※B♭やAなどの場合
新品の楽器は湿度で膨張しやすく、安定する前にいきなり長時間吹いてしまうと、割れやすい状態になってしまうのです…
そして現在、真夏!!
冬の乾燥を乗り越えたと思ったら、溺れそうなほどの湿度!!
割れが怖すぎて、梅雨入りからは春先までより吹く時間を減らしています。
木は加工されても生き物なので!
そしてもう一つ習慣にしていることがあります。
それは…片付けたあと、しばらくケースを開けて乾かすということです!
正直ケースの気密性がどれ程のものかよくわかっていないので、効果のほどはわからないのですが…
吹いたあとの楽器って、掃除しても若干内側は湿ってるんですよね。
なので、あくまで気持ち程度の作業なのですが。
余談ですが…まだ学生だった頃、地元の高校の吹奏楽部の先生が『せっかく新品の楽器を購入したのに、すぐに割ってしまった』と漏らした話を人伝に聞きました。
しかもその割れた楽器は1本や2本では無かったという…
楽器屋さんでせっかく出会えたパートナー、末長く一緒にいるためにも、相手のことを知って上手に付き合っていきたいものです!
一曲習得まで
山田です。
自分の記録用も兼ねて、今回は私が一曲完成させるまでの行程をご紹介します!
①譜読み
・楽譜を眺める
・音源があれば聴いてみる
・指を動かしてみる
・やりにくい所を取り出して練習
②ひとまず通す
・苦手な所を確認→取り出して部分練習
・どんな感じにしたいかの完成像を考える
③煮詰まる
・やりたいこと、できない箇所、イマイチしっくり来るアイディアが出てこない…等による、頭の中のごちゃごちゃを整理する
・場合によっては2~3日放置
④①~③を繰り返し、納得したら完成
ざっくりとですが、大方こんな流れでやっています。
あとは、①譜読みのとき…というか楽譜を読むときは音を出す出さないに関わらず、必ず頭の中でその音を歌っています。
これが結構大切で、指の動きだけを覚えるよりも、音楽そのものを自分の中に落とし込めた方が演奏中の安定感が全然違います!
でもこれはあくまで私のやり方なので、いろんな人と比べてみたら絶対面白いだろうなーと密かに思ってたり…
実際、上手いなーと思う人の練習法を実践してみると本当に勉強になります。
自分なりの一番のやり方を見つける為にも、いろいろ試してみると何かしら見えてきますよ!
ラジオ愛がとまらない
山田です。
突然ですが私はラジオが好きです。
小学生の頃から聴いていて、リスナー歴は15年以上。
学生時代は一日中ラジオをつけっぱなしで過ごしてました…。
今は好きな番組をいくつか聴いているだけですが、あの頃と変わらず無くてはならないツールです。
無音空間が苦手だった私は、初めて自分の部屋を与えられた時テレビの設置を要求しました。
しかし家族からの返答は、
『テレビが無いならラジオを聴けばいいじゃない』
というもの!
当時は携帯電話も持ってなかったしそもそもワンセグが搭載される前の時代でしたので、ちょうど古くなり持て余していたラジカセを譲り受けたのでした…
FMをよく聴いていたのですが、テレビだけでは知ることの無かった音楽との出会いやパーソナリティーさんのトークの魅力に取りつかれ…
気付けばあっという間にラジオっ子ですよ!
今ではラジカセとアプリを駆使し、チャンネル問わず聴きたいものを聴いています。
ラジオのお陰でロックやジャズなど、専門で勉強したクラシック以外のジャンルも身近に感じることができているのだと思います。
この経験は、余すことなく仕事に役立っています。
やっぱりいろんなジャンルを知ってた方が対応できますし、なにより自分も楽しいですし。
きっと聴いてなかったら片寄った人間になっていた気がする…
そしてパーソナリティーさん方のトークからは、小ネタやら雑学やら…いろんなことを教えてもらいました。
こちらは日頃の雑談のみならず、演奏中のMCや、ちょっとなんか喋って!の無茶ぶりに大いに役立っています。
あとは毎回聴いてると、コーナーが始まるだいたいの時間がわかってくるので時計代わりにもなったり…
…不思議なもので、ラジオを聴いてる時間って孤独感無いんですよね。
たとえその場は一人だとしても、ラジオの向こうにはパーソナリティーさんとかスタッフさんたちがいるし、その先にも同じリスナーさんたちの存在を感じることができるんです。
最近だとSNSのおかげで、リスナーさん同士がより繋がることができるようになりました。
Twitterの実況なんかも面白いので見てしまいます。
別に流行をごり押ししてくるでもなく、意識高い情報を流してキラキラしてる訳でもなく、ただそこにいてくれる存在がラジオなのです!
…と、今年数年ぶりに初回から聴くことになった番組ができたので、嬉しさのあまり語ってみたのでした💦